【病態】
1 誤。オキセサゼインは、消化性粘膜局所麻酔薬で胃幽門部からのガストリン遊離を抑制することで、食道炎、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、過敏性大腸症に伴う疼痛、酸症状、悪心・嘔吐などに対する治療薬である。
2 誤。モルヒネ塩酸塩は、持続性がん疼痛治療薬であり、中等度から高度の疼痛を伴う各種がんにおける鎮痛目的に用いられる。
3 正。パロノセトロン塩酸塩は、5-HT3受容体遮断薬であり、強い悪心・嘔吐が生じる抗悪性腫瘍薬(シスプラチン等)の投与の場合に限り使用する治療薬である。半減期が長いので、急性又は遅発性の悪心・嘔吐に用いられる。
4 誤。ラニチジン塩酸塩はH2受容体遮断薬であり、胃酸分泌を抑制する。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎の治療に用いられる。
5 誤。ブロモクリプチンメシル酸塩は、D2受容体直接刺激薬であり、パーキンソン症候群、末端肥大症などの治療に用いられる