【実務】
1 正。リゾチーム塩酸塩は卵白由来のタンパク質であるため、卵白アレルギーの患者への投与は禁忌である。なお、リゾチーム塩酸塩は、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品再評価部会で「現時点での医療上の有用性は確認できない」との見解が示されたため、2016年(平成28年)3月に経口剤の販売中止と自主回収が実施された。
2 誤。アンブロキソール塩酸塩は、本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者への投与は禁忌である。
3 誤。シプロヘプタジン塩酸塩水和物は、抗コリン作用があるため、緑内障の患者や前立腺肥大などの下部尿路に閉塞性疾患のある患者などへの投与は禁忌である。
4 誤。ブロムヘキシン塩酸塩は、本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者への投与は禁忌である。
5 誤。プロカテロール塩酸塩水和物は、本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者への投与は禁忌である。
他に飲食物に注意すべき医薬品としてインフルエンザHAワクチンやタンニン酸アルブミン等がある。
・インフルエンザHAワクチン:発育鶏卵で培養しているので、本剤の成分又は鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものに対して、アレルギーを呈するおそれのある者には注意が必要である。
・タンニン酸アルブミン:牛乳アレルギーの主なアレルゲンである乳性カゼインを含み、牛乳アレルギーのある患者が服用するとショック又はアナフィラキシー様症状を起こすことがあるため、牛乳アレルギーのある患者には禁忌である。