【薬剤】
1 誤。アルキル基は、CYPによる酸化反応によりアルコール体に変換されるため、一般に水溶性が増加する。
2 誤。N-アルキル誘導体は、CYPによる酸化反応によりヒドロキシ化された後、アルデヒドに変換されるため、一般に水溶性が増加する。
3 誤。エステルは、エステラーゼにより加水分解され、ヒドロキシ基やカルボキシ基に変換されるため、一般に水溶性が増加する。
4 誤。グルクロン酸抱合は、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基などの官能基がグルクロン酸と共有結合する反応であり、UDPグルクロノシルトランスフェラーゼにより触媒される。グルクロン酸抱合により、一般に水溶性は増加する。
5 正。アセチル抱合は、芳香族アミン、スルホンアミドなどのアミノ基にN-アセチルトランスフェラーゼ(NAT)によりアセチル基が導入される代謝反応である。他の代謝経路と異なり、アセチル抱合は、一般に水溶性を低下させる方向に働く。