正解は2

解説

【化学】
1 正。オメプラゾールには、スルフィニル基(S=O)の不斉イオウ原子に由来する2種の光学異性体が存在する。
2 誤。オメプラゾールのピリジン窒素がイミニウム炭素に対して分子内付加反応を起こすことにより環化し、構造Aが生成する。
3 正。構造Bにおいて、ベンゾイミダゾール骨格の1位の窒素原子とスルフェン酸(R-S-OH)のイオウ原子が結合し、水が脱離することにより構造C(スルフェンアミド体)が形成する。
4 正。構造C(スルフェンアミド体)が、酵素F(H,K-ATPase)のシステイン残基のスルファニル基とジスルフィド結合を形成して構造Dになる。
5 正。オメプラゾールは、構造C(スルフェンアミド体)に変化した後、ジスルフィド結合を形成することにより酵素F(H,K-ATPase)の働きを不可逆的に阻害する。