【衛生】
1 正。ニューモシスチス肺炎の発現頻度は300例の調査をした治験では0であったが、PMSでは3,000例に母体数を増やした結果、3例の発現を見出すことができた。
2 正。COPD(慢性閉塞性肺疾患)の発現と喫煙との関連性は知られている。PMSの副作用発現頻度が高くなっている一因として、喫煙者が多かったことが推定される。
3 正。結核患者の高齢化が進んでおり、2013年(平成25年)では新登録結核患者のうち、70歳以上の者は57.4%を占め、とくに80歳以上の者が目立っている。PMSにおいて結核の発現率が高くなったのは後期高齢者が多かったことが一因と推定される。
4 誤。ニューモシスチス肺炎の発現率は、治験0%、PMS 0.1%である。細菌性肺炎の発現率は、治験2%、PMS
2%と同率である。したがって、細菌性肺炎の副作用発現頻度は治験もPMSも同じである。
5 誤。PMSの主な目的は、副作用の発現ばかりでなく、有効性、安全性なども調べることである。