正解は 2、4

解説

【生物】
1 誤。一般に、大腸菌(細菌)などの原核細胞は、糖鎖付加などのタンパク質の翻訳後修飾を行うゴルジ体などの細胞内小器官をもたない。そのため、大腸菌とほ乳動物由来細胞を用いて同一の遺伝子から発現させた組換えタンパク質に対し、同一の糖鎖を付加することができない。
2 正。ほ乳動物由来細胞を宿主とした場合、O結合型糖鎖付加はタンパク質のセリン残基及びトレオニン残基の水酸基に対して起こる。
3 誤。バイオ医薬品として組換えタンパク質を生産させる際、対応するmRNAを化学合成するのではなく、一般にその遺伝子(DNA)を適切な発現ベクターに導入し、組換えDNAを作製する。この組換えDNAを宿主細胞に導入することで、細胞内で転写により生成したmRNAを鋳型として組換えタンパク質を産生させることができる。
4 正。バイオ医薬品のうち、抗体医薬品の多くは高分子量の糖タンパク質である。そのため、生産には動物細胞が用いられており、特にCHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)が汎用されている。