正解は 2、4

解説

【実務】
 内分泌療法に抵抗性を示す前立腺がんの治療には、ドセタキセルやカバジタキセルなどのタキサン系薬とプレドニゾロンの併用療法が行われる。

1 誤。シロドシンは、α1受容体遮断作用により前立腺肥大症に伴う排尿障害に用いられる。前立腺がんの治療には用いられない。
2 正。内分泌療法に抵抗性を示す前立腺がんの治療には、タキサン系抗悪性腫瘍薬であるドセタキセルが用いられる。
3 誤。コハク酸ソリフェナシンは、M3受容体拮抗作用により過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁に用いられる。前立腺がんの治療には用いられない。
4 正。内分泌療法に抵抗性を示す前立腺がんの治療には、副腎皮質ステロイド性薬であるプレドニゾロンが用いられる。
5 誤。クロルマジノン酢酸エステルは前立腺がんに用いられる抗アンドロゲン薬であるが、内分泌療法に抵抗性を示す本症例には用いない。