【薬理】
発熱、咽頭痛の主訴症状と赤血球数(380 - 520×104/μL)、白血球数(4,000
- 10,000/μL)及び血小板数(15 - 40×104/μL)の低下を示す検査値より、患者は骨髄抑制に伴う汎血球減少症を発症していると考えられる。服用中の薬物のうち、メトトレキサートは、重大な副作用として骨髄抑制があるため、副作用の原因となった可能性が高い。
メトトレキサートは、ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し、チミジル酸合成及びプリン合成系を阻害して細胞増殖を抑制する。なお、グルココルチコイド受容体に作用する薬物として、副腎皮質ステロイド性薬であるプレドニゾロンなどがあり、シクロオキシゲナーゼを阻害する薬物として、酸性非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などがある。また、カルシニューリンを阻害する薬物として、シクロスポリンなどがあり、ファルネシルピロリン酸合成酵素を阻害する薬物として、ビスホスホネート製剤であるリセドロン酸などがある。
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どうして葉酸を飲ませなかったのだろう?
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