【薬理】
1 誤。エパルレスタットに関する記述である。エパルレスタットは、アルドース還元酵素を阻害し、末梢神経においてグルコースからのソルビトール合成を阻害するため、高血糖時のソルビトール蓄積に伴う末梢神経障害に用いられる。
2 正。メトホルミンは、ビグアニド系薬であり、AMP依存性プロテインキナーゼ(AMPK)の活性を亢進し、肝臓での糖新生抑制作用及び骨格筋での糖利用促進作用を示す。
3 誤。ピオグリタゾンは、脂肪細胞の核内受容体であるペルオキシソーム増殖剤応答性受容体γ(PPARγ)を活性化し、アディポネクチン産生促進作用や腫瘍壊死因子-α(TNF-α)産生抑制作用を示し、インスリン抵抗性を改善する。
4 誤。モルヒネなどの鎮痛薬に関する記述である。モルヒネは、麻薬性鎮痛薬であり、μ受容体を刺激して鎮痛作用を示す。
5 正。アログリプチンは、インクレチンであるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の分解に関与するジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)を阻害し、内因性GLP-1の濃度を高め、血糖依存的にインスリン分泌促進作用及びグルカゴン分泌抑制作用を示し、血糖値を低下させる。
〇
メトホルミン:ビグアナイド (メトグルコなど)
ピオグリタゾン:チアゾリジン (アクトス)
アログリプチン:DPPIV阻害薬 (ネシーナ)
プレカバリン:(リリカ)