【実務】
1 誤。簡易懸濁法は、錠剤の粉砕やカプセルの開封をせず、投与時に錠剤・カプセル剤をそのまま温湯に入れて崩壊・懸濁させ経管投与する方法である。本剤は徐放錠であり、簡易懸濁法には適さない。
2 誤。徐放錠は、粉砕すると徐放性が保たれないために予期されない薬効発現や血中濃度の上昇が見られることがあるため、原則、粉砕しない。また、ニフェジピン徐放錠は、舌下投与を行わない。
3 誤。ニフェジピンカプセルには、1日3回投与の軟カプセル剤と1日2回投与の硬カプセル剤がある。軟カプセル剤の内容物は粘稠性のある液体、硬カプセル剤の内容物は速溶性顆粒と遅溶性顆粒の混合物であるため、両剤とも脱カプセルには不向きな製剤である。また、両剤とも経口投与する薬剤であり、舌下投与は適切ではない。特にニフェジピンの軟カプセル剤については、速効性を期待した舌下投与(カプセルをかみ砕いた後、口中に含むなど)は、過度の降圧や反射性頻脈をきたすことがあるので、用いないこととされている。
4 誤。ニフェジピンカプセルは、軟カプセル剤、硬カプセル剤ともに脱カプセルに不向きな製剤であり、また、用法・用量も処方薬とは異なることから、1日1回朝食後の服用では、同等の効果は得られない。
5 正。ニフェジピン持効性細粒は、投与後に作用が持続する製剤である。また、本剤は1日2回食後服用する製剤であり、1日2回、朝夕食後服用であれば、ニフェジピン徐放錠と同等の効果が得られると考えられる。よって、疑義照会の内容として適切である。
〇
答は選択肢の中にはこれしかなさそうだけど,
徐放錠を粉砕するとこういう副作用が出るのかなぁ? 知ってる?