正解は 5 アセチルコリンM3受容体遮断による膀胱排尿筋の弛緩

解説

【薬理】
 設問より、本患者は前立腺肥大に伴う排尿障害に対して、シロドシン(処方1)で治療中であったが、強い尿意を感じると訴えたことから、過活動膀胱を併発していることが推測されたため、プロピベリン(処方2)が新たに追加されたと考えられる。
 シロドシンは、α1A受容体を遮断して尿道内圧の上昇を抑制するため、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療に用いられる。新たに追加されたプロピベリンは、膀胱排尿筋直接作用及び抗コリン(M3受容体遮断)作用により膀胱排尿筋を弛緩させるため、過活動膀胱における尿意切迫感などを改善するために用いられる。