【薬剤】
1 誤。インスリンは糖尿病の治療に用いられるペプチド性医薬品である。分子量が大きいため消化管からの吸収率が低く、皮下注射で使用される。
2 誤。アミノグリコシド系抗生物質であるゲンタマイシンは、消化管からの吸収率が低い。そのため全身作用を目的とする場合は、筋肉内投与又は点滴静注される。筋注した場合、投与部位から速やかに吸収され、一般的に30-60分で最高血中濃度に到達する。
3 誤。スキサメトニウムは、4級アンモニウムのため水溶性が高く吸収率が低い。
4 正。セファレキシンは水溶性であるため、単純拡散では消化管の脂質二重膜層を透過できないが、ペプチドトランスポーターで能動輸送されるため、経口投与後の消化管吸収率が高い。
5 誤。バンコマイシンは、消化管ではほとんど吸収されないため、通常点滴静注で用いられる。
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