正解は 2、4

 

【薬理】
1 誤。フェノフィブラートは、フィブラート系薬であり、PPARαを活性化し、リポタンパク質リパーゼ(LPL)活性化を介してトリグリセリドの分解を促進する。
2 正。アトルバスタチンは、HMG-CoA還元酵素を競合的に阻害し、コレステロールの生合成を阻害することにより、肝細胞膜上のLDL受容体数を増加させる。その結果、肝臓へのLDLの取り込みを増加させて血中LDLコレステロールを低下させる。
3 誤。プロブコールに関する記述である。コレスチミドは、陰イオン交換樹脂製剤であり、腸管内で胆汁酸と結合し、小腸からの胆汁酸の再吸収抑制を介してコレステロールの吸収を抑制する。
4 正。プロブコールは、肝臓におけるコレステロールから胆汁酸への異化排泄を促進するため、LDL受容体に依存せずに血中LDLコレステロールを低下させ、家族性高コレステロール血症に用いられる。
5 誤。陰イオン交換樹脂製剤であるコレスチミドなどに関する記述である。ニセリトロールは、ニコチン酸系薬であり、脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出を抑制し、肝臓でのトリグリセリド生成を抑制する。