1 誤。カンジダ症とは、常在真菌であるカンジダ属の増殖により起こる真菌症である。その多くは免疫力低下に伴う日和見感染症として発症するため、HIV感染者では免疫力の低下に伴い発症するリスクは増加する。
2 正。ステロイド吸入患者では口腔内の免疫力が低下するため、口腔咽頭カンジダ症のリスクが増加する。
3 誤。がん患者の治療では抗悪性腫瘍薬の投与を必要とする。抗悪性腫瘍薬の投与は、副作用に骨髄抑制を生じることがあり、これにより免疫力が低下するため、カンジダ症のリスクは増加する。
4 正。口腔咽頭カンジダでは症状として、口腔粘膜に白色病変である白苔の形成、口腔潰瘍、口腔内出血、舌痛などを認める。
5 誤。カンジダ症の治療には、抗真菌薬であるアゾール系抗真菌薬、アムホテリシンB、キャンディン系抗真菌薬であるミカファンギンナトリウムなどが用いられる。ニューキノロン系抗菌薬は、細菌感染症の治療に用いられる。
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