【薬剤】
TDMでは一般的に薬物の分布が終了した次回投与直前(トラフ値)での測定のみを行うが、ゲンタマイシン(アミノグリコシド系抗生物質)ではトラフ値とピーク値の測定が推奨される。
トラフ値を採血して一定値以下に下っていることを確認するのは、長期間アミノグリコシド系抗生物質に曝されると腎障害を起こしやすくなるためである。
ピーク値を採血して一定値以上に保つのは、アミノグリコシド系抗生物質の効果が濃度依存的であることと、低感受性菌の再増殖を抑制するためである。
タクロリムス、フェノバルビタール、ジゴキシン、リドカインについては、ピーク値の測定は必須ではない。
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