【薬理】
pA2値は、作動薬の用量-反応曲線を2倍だけ高濃度側に平行移動させるのに要する競合的拮抗薬のモル濃度の負の対数値である。設問の競合的拮抗薬A、B、CのpA2値は、それぞれ薬物A(9.3)、薬物B(7.9)、薬物C(8.2)である。したがって、上記の条件を満たす競合的拮抗薬のモル濃度は、それぞれ、薬物A(10-9.3)、薬物B(10-7.9)、薬物C(10-8.2)となり、その大小関係は、A(10-9.3)<C(10-8.2)<B(10-7.9)となる。
上記のモル濃度が小さい競合的拮抗薬ほど、より少ない用量で作動薬の用量-反応曲線を2倍だけ高濃度側に平行移動させることができる、拮抗作用の強い拮抗薬であると考えられるため、拮抗作用の強い順番は、上記と逆になり、A>C>Bとなる。
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