【薬理】
1 誤。ファスジルは、ミオシンホスファターゼ阻害に関与するRhoキナーゼを阻害し、ミオシン軽鎖のリン酸化体数を減少させて脳血管のれん縮を抑制するため、くも膜下出血術後の脳血管れん縮に用いられる。
2 誤。オザグレルは、トロンボキサン(TX)合成酵素阻害薬であり、TXA2産生を抑制し、血小板凝集抑制作用を示すため、くも膜下出血後の脳血管れん縮などに用いられる。
3 誤。アルガトロバンは、アンチトロンビンⅢ非依存的にトロンビンの活性部位に結合して抗トロンビン作用を示し、フィブリン生成や血小板凝集を阻害するため、発症後48時間以内の脳血栓症急性期に伴う神経症侯(運動麻痺)の改善などに用いられる。
4 誤。ウロキナーゼは、プラスミノーゲンアクチベーターであり、フィブリンに対する親和性が低く、主に循環血中でプラスミノーゲンからプラスミン生成を促進し、血栓溶解促進作用を示す。脳血栓症(発症後5日以内で、コンピューター断層撮影において出血の認められないもの)における血栓・閉塞性疾患の治療などに用いられる。
5 正。エダラボンは、フリーラジカル消去作用及び脂質過酸化抑制作用を示し、血管内皮細胞や神経細胞の障害を抑制するため、脳梗塞急性期に伴う神経症候などに用いられる。
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ファスジル:エリル
オザグレル:キサンボン
アルガトロバン:ノバスタン
エダラボン:ラジカット