正解は 5 ヒストン

解説

【生物】
1 誤。アクチンは、細胞骨格であるアクチンフィラメントの構成タンパク質である。アクチンフィラメントはミオシンフィラメントとともに筋肉の収縮に関与する他、上皮細胞間の接着結合において、細胞内の裏打ちに関与する。
2 誤。ケラチンは、上皮細胞において細胞骨格である中間径フィラメントの構成タンパク質であり、表皮や毛髪、爪などに存在する。また、ケラチンは、上皮細胞間のデスモソーム(接着斑)において細胞内の裏打ちに関与する。
3 誤。コラーゲンは、三重らせん構造をとる線維状の不溶性タンパク質である。コラーゲンは、骨や腱、皮膚などに存在し、細胞間を埋める基質(細胞外マトリックス)の主成分である。
4 誤。チューブリンは、細胞骨格である微小管の構成タンパク質であり、細胞小器官や細胞分裂時の染色体の移動などに関与する。
5 正。ヒトの細胞内において、ヒストンは、H2A、H2B、H3及びH4をそれぞれ2分子ずつ含むコアヒストン八量体を形成する。DNAは、コアヒストン八量体に巻きつくことでクロマチンの基本単位であるヌクレオソームを形成する。

 

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