【生物】
1 誤。試料Aは、酵素Xの全活性が10,000(U)であるのに対し、分画後の試料Bは酵素Xの全活性が8,000(U)であるため、試料A中の酵素Xの80%が試料Bに回収されたと考えられる。
2 誤。ゲル濾過クロマトグラフィーは、サイズ除去効果(分子ふるい効果)を利用しており、分子量の大きなタンパク質は分子量の小さなタンパク質と比較してゲルによる保持時間が短く、カラムからの溶出が速い。
3 正。陰イオン交換クロマトグラフィーは、正の電荷をもった樹脂を固定相とするため、負の電荷をもった物質(酵素X)がカラム内に保持されたと考えられる。
4 正。試料Aと試料Bの比活性はそれぞれの試料の全タンパク質量と全活性から求める。
比活性(U/mg)=全活性(U)/全タンパク質(mg)
この式より、試料Bの比活性アは 8,000(U) /40.0(mg) =200(U/mg)である。
したがって、試料Bの比活性アは試料Aの比活性50(U/mg)よりも高い。
5 誤。試料Cの比活性イは、7,000(U) /5.00(mg) =1,400(U/mg)である。
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