正解は 4 お尻に注射する。

解説

【実務】
1 正。エピペン注射液(以下、本剤)は、アナフィラキシー反応に対する補助治療に用いる製剤であり、初期症状が発現したら、ショック症状が発現する前に投与する。アナフィラキシーは、患者によって初期症状(しびれ感、違和感、口唇の浮腫、吐き気、じん麻疹など)や進行度が異なり、進行すると血圧低下や意識障害などのショック症状が現れることがある。
2 正。図のように、端に指がかからないように注射筒(真ん中)の部分をしっかりと握り、本剤を持つことが誤注射を避けるための正しい持ち方である。
3 正。本剤の薬液を適切に注射するため、本剤を注射部位に垂直になるようにし、針が内蔵されている端を大腿部(太もも)の前外側に強く押しつけて数秒間待つ必要がある。
4 誤。本剤は、緊急時に筋肉内に適切に注射する必要がある。したがって、比較的筋肉が発達しており、神経を損傷する危険性が少ない太ももの前外側に注射する。お尻や腕に注射してはいけない。
5 正。本剤は、衣類を貫通できる十分な長さの針(約13 mmあるいは約15 mm)が内蔵されており、緊急時には衣服の上からでも注射することが可能である。