20210906_【薬剤】45歳男性。結腸がん
【薬剤】45歳男性。結腸がんによる結腸切除術後に全身に転移が見られ、処方1により疼痛コントロールを行っていた。今回、疼痛増悪による疼痛コントロール目的で入院となり、処方2に変更となった。
(処方1)
オキシコドン塩酸塩水和物徐放錠20 mg 1回1錠(1日2錠)
オキシコドン塩酸塩水和物徐放錠10 mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回 8時、20時 14日分
オキシコドン塩酸塩水和物散10 mg 1回1包
オキシコドン塩酸塩水和物散5 mg 1回1包
疼痛時 10回分
(処方2)
オキシコドン塩酸塩水和物徐放錠40 mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回 8時、20時 3日分
オキシコドン塩酸塩水和物散20 mg 1回1包
疼痛時 5回分
入院時に薬剤師が行った痛みの評価では、「午後になると痛みが強くなる、NRS(Numerical Rating
Scale):8/10」、「どのタイミングか不明だが突然痛みが出る。痛みが出始めるとすぐに強い痛みとなる、NRS:8/10」とのことであった。
処方2の薬剤服用開始後に行った評価は、「午後になると強くなる痛みは改善、NRS:3/10」、「突然痛くなる状況は変化がない、NRS:8/10」であり、この結果を受けて、緩和ケアチームの薬剤師は、オキシコドン塩酸塩水和物散からフェンタニルクエン酸塩舌下錠への処方変更を提案した。
この提案の理由として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
解説