1 誤。SGLT2阻害薬であるダパグリフロジンプロピレングリコール水和物錠の副作用に脱水がある。脱水に引き続き脳梗塞を含む血栓・塞栓症などを発現した例が報告されているため、適度な水分補給を行うように指導することとされている。
2 正。GLP-1アナログ製剤であるデュラグルチドの副作用に急性膵炎や腸閉塞が報告されている。これらの副作用の初期症状として嘔吐や腹痛があり、症状が生じた際には投薬を中止して、適切な処置を行うこととされている。
3 正。両剤の副作用として低血糖がある。低血糖症状に脱力感やめまいがあり、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときは注意することとされている。
4 誤。デュラグルチドは、週1回、同一曜日に投与する製剤である。投与を忘れた場合は、次回投与までの期間が3日間(72時間)以上であれば、気づいた時点で直ちに投与し、その後はあらかじめ定めた曜日に投与する。次回投与までの期間が3日間(72時間)未満であれば投与せず、次のあらかじめ定めた曜日に投与する。投与を忘れた際の次回投与日に2回分を投与することは、副作用発現頻度が高まるため、不適切である。
5 誤。血清クレアチニンや尿タンパク(-)より、糖尿病腎症が進行しているとは考えにくく、タンパク質制限の優先度は高くない。肥満度を改善するため糖質及び脂質の摂取に制限が必要であり、エネルギー摂取量を調節するためにもタンパク質制限は不適切である。
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