【病態】
1 誤。潰瘍性大腸炎は、原因不明の大腸のびまん性非特異性炎症性疾患であり、炎症は主に直腸から連続性に大腸の口側に進展し生じる。
2 誤。初発時には、カンピロバクター菌やサルモネラ菌などによる感染性腸炎との鑑別のために必須の検査である。潰瘍性大腸炎の発症に細菌の感染は関与しないため、原因菌は特定されない。
3 誤。典型的な症状は粘血便、下痢であるが、罹患範囲が広範となると、発熱、倦怠感、体重減少などの全身症状が認められる。
4 誤。一般血液検査では、CRP増加、赤沈亢進などの炎症所見、貧血などが認められる。
5 正。慢性、再発性の経過を特徴とし、粘血便や下痢などの症状が再燃と寛解を繰り返す。
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