正解は 4、5

解説

【実務】
1 誤。本剤は溶けにくい製剤であり、注射用水注入後直ちに振とうし、均一な黄色の半透明な液になるまで激しく振り混ぜ、溶解状態を目視にて確認し、溶け残りの小さな塊を認めた場合には、完全に溶解するまでさらに振とうを続ける必要がある。その後、溶解した本剤を採取後に添付のシリンジを取り付け注射用希釈液の調整を行う。
2 誤。添付のフィルターは1回限りの使用のみで、再使用・再滅菌できず、アルコールを含む消毒剤を使用すると接続部位にひび割れが生じる可能性があるため、拭いてはならない。
3 誤。本剤はカンジダなどの真菌感染症に対して、体重1 kgあたりアムホテリシンBとして2.5 mg(力価)を1日1回、1~2時間以上かけて点滴静注する。
4 正。本剤投与中に、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少が現れることがあるため、定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う必要がある。
5 正。本剤投与中に腎障害が現れることがあるため、定期的に腎機能、血清電解質(特にカリウム、マグネシウム)の検査を行うなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合は減量、休薬、血清電解質の補正等適切な処置を行う必要がある。