正解は 1 アムロジピンを中止する。

解説

【実務】
本問の文献データは、カプラン-マイヤー法によるカプラン-マイヤー曲線である。カプラン-マイヤー曲線とは、治療法による患者生存率の違いを調査する方法で、「死亡」や「生存」など2つのアウトカムの時間経過に伴う死亡リスクの推移を考慮に入れながら、治療の効果を解析する際に用いられる。
本問の文献データより、治療開始から2年後の生存率に関して以下のことを読み取ることができる。
(1)収縮期血圧(SBP)≧130 mmHgの場合
・降圧剤2剤以上:生存率は80%程度
・降圧剤2剤未満:生存率は80%程度
(2)収縮期血圧(SBP)<130 mmHgの場合
・降圧剤2剤以上:生存率は70%より低い
・降圧剤2剤未満:生存率は80%程度
本患者の収縮期血圧は、112 mmHg(収縮期血圧<130 mmHg)であり、服用している降圧剤はアムロジピンとカンデサルタンの2剤であるため、予後の改善を期待するための提案は、降圧剤を1剤に減らすことである。よって、アムロジピンを中止する選択肢の優先順位が最も高い。