【法規】
サリドマイドが引き起こした薬害(胎芽病、アザラシ肢症)を契機として、医薬品の承認審査方針が明確化されるとともに、医薬品副作用報告制度が開始された。医薬品副作用報告制度は当初、国内の副作用モニター制度(大学病院・国立病院から副作用を報告する制度)や行政指導による新開発医薬品に関する製薬企業からの副作用報告として開始され、現在は副作用・感染症報告制度として、すべての医療機関・薬局、製薬企業等に対して報告を義務づけている。
なお、再審査制度の導入はスモン事件が、感染症定期報告制度の導入は薬害エイズが直接の契機とされている。
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