正解は 2、3

解説

【薬剤】
1 誤。分割使用を目的とする注射剤には、原則として微生物の増殖を防ぐために保存剤を添加する。ただし、輸液又は洗眼剤のように大量に投与又は使用する無菌製剤には、通常、保存剤を加えない。
2 正。ダブルバッグ製剤は、糖・電解質水溶液からなる室とアミノ酸水溶液からなる室が、隔壁によって2室に分かれているため、メイラード反応を回避できる。使用時はバッグを両手で強く押すことにより、隔壁部をこわし、溶液を混合して用いる。
3 正。メイラード反応とは、糖とアミノ酸の混合液が褐色変化を起こす反応である。そのため、使用時にブドウ糖とアミノ酸を一液化するダブルバッグ製剤などが開発されている。
4 誤。脂肪乳剤は混合しない。他剤と混合することにより脂肪乳剤の安定性が損なわれ、粒子サイズの粗大化、凝集等の製剤上の変化が現れる可能性がある。
5 誤。混合した製剤は、通常、成人には24時間かけて全量を中心静脈内に持続点滴注入する。