正解は 2、5

 

解説

 

【実務】
 高カロリー輸液(TPN)療法は腸管を利用せず、中心静脈を経由して、生命活動や成長に必要な五大栄養素(糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル)などを供給する方法である。
 TPN療法は腸管を利用しないため、消化管粘膜の萎縮や腸内細菌が必要とする栄養素が腸管に届かず、腸内細菌叢のバランスが崩れてしまう。そのため腸内細菌が合成するビタミンB2、B6、B12、K2、パントテン酸、ビオチン、葉酸の欠乏が生じてくる。本症例では、ビタミンB2や葉酸の欠乏症である口内炎が発症したと考えられる。