【【衛生】
ウインクラー法は溶存酸素(DO)の測定法であり、水質汚濁の指標として用いられる。この方法では、試料中のDOは水中の還元性物質や温度変化によって影響されるため、MnSO4(硫酸マンガン)を用いて酸素固定を行う。MnSO4から生じたMn(OH)2(水酸化マンガン)がDOと反応してH2MnO3(亜マンガン酸)の褐色沈殿を生じる。これが、酸性条件下でKIと反応してI2を遊離することを利用している。測定にあたり、NO2−の妨害を防ぐためにNaN3(アジ化ナトリウム)を、Fe2+の妨害を防ぐためにKF(フッ化カリウム)を反応液に加えておく。一般に、有機物による汚濁を受けた水では、DO値は低下している。
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