正解は 3、5

解説

【生物】
 模式図中のAは固有肝動脈、Bは門脈、Cは胆嚢、Dは膵臓、Eは大十二指腸乳頭である。
1 誤。Aは、固有肝動脈である。肝臓は、固有肝動脈と門脈の2本の血管を介して血液の供給を受ける。門脈は、固有肝動脈に比べて太く、血液供給量も多い。また、固有肝動脈内には酸素に富む動脈血が流れるのに対し、門脈内には消化管で酸素が消費された静脈血が流れる。
2 誤。一般に、消化管から吸収された栄養素や薬物、細菌や毒素などを含む静脈血は、門脈を介して肝臓に供給されるが、直腸下部からの静脈血は門脈に合流しない。直腸の中下部からの静脈血は、中直腸静脈や下直腸静脈から総腸骨静脈を経て直接下大静脈に合流する。
3 正。胆嚢は、副交感神経から遊離されるアセチルコリンの作用により収縮し、胆汁の分泌を行う。一方、交感神経から遊離されるノルアドレナリンは、胆汁貯蔵促進のため胆嚢を弛緩させる。また、十二指腸粘膜から血中に放出されるコレシストキニンは、胆嚢を収縮させ、胆汁分泌を促進させる。
4 誤。主に膵尾部に散在するランゲルハンス島は、内分泌腺の一種であり、血中にホルモンを分泌する。膵臓の約99%の細胞は、消化酵素やアルカリ性粘液を産生する外分泌細胞であり、腺房とよばれる集合体を形成しランゲルハンス島の周囲を覆っている。
5 正。膵液及び胆汁の大十二指腸乳頭を介した十二指腸への分泌は、肝膵管膨大部括約筋(オッディ括約筋)により制御される。胆嚢から十二指腸への胆汁の排出では、まず胆嚢の収縮により胆管内圧上昇が起こり、ついでオッディ括約筋が弛緩する

 

★副交感神経は、からだの各部分の活動性を下げ、次の活動に備えて回復、修復させるために働きます。 食事中、食後、 心身ともにリラックスしているとき、寝ているときには、副交感神経優位にはたらいて、回復優先モードになっています。

★食後は胆嚢が収縮して胆汁を出す

つじつまが合ってるような気がする