【薬理】
1 正。フルチカゾンは、合成副腎皮質ステロイド性薬であり、細胞質内の受容体と複合体を形成して核内へ移行し、抗炎症作用や免疫抑制作用などを示す。
2 誤。フルチカゾンは、炎症に関わる転写因子であるNF-κBを抑制し、炎症性サイトカインの産生・分泌を抑制する。
3 正。サルメテロールは、長時間作用型の選択的β2受容体刺激薬であり、Gsタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼを活性化し、気管支平滑筋細胞内cAMP濃度を増加させて気管支拡張作用を示す。
4 誤。フルチカゾンは、糖新生促進及び糖利用抑制により、血糖上昇作用を示す(糖質コルチコイド様作用)。サルメテロールは、肝臓のβ2受容体を刺激し、グリコーゲン分解を促進して血糖上昇作用を示す。
5 誤。サルメテロールは、心臓のβ1受容体を刺激し、心機能亢進作用を示すため、過量投与により頻脈を起こすことがある。
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