正解は 1、5

解説

【病態】
1 正。急性中耳炎は、鼻炎や咽頭炎などの上気道炎に続発する。主な起因菌は肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスである。
2 誤。急性中耳炎は、小児における感染症の中で代表的な疾患の1つであり、急性に発症した中耳の感染症で耳痛、発熱、耳漏を伴うことがある。
3 誤。急性中耳炎の治療において、軽症では抗菌薬の投与はせず3日間は経過観察する。軽症かつ抗菌薬非投与で軽快しない場合は、アモキシシリン水和物やセフジトレン ピボキシルなどのβ-ラクタム系薬が用いられることがある。
4 誤。慢性中耳炎の起因菌としては、黄色ブドウ球菌、グラム陰性桿菌、真菌などが多い。
5 正。慢性中耳炎は、小児期の急性中耳炎など、さまざまな原因で鼓膜に穿孔が生じ、その穿孔が閉じずに難聴や耳漏が生じる。