【衛生】
二酸化炭素は、地球温暖化係数(Global Warning Potential:GWP)が最も小さいが、地球温暖化への寄与度が最も大きい温室効果ガスである。
GWPは、温室効果ガスの単位濃度あたりの強さの指標であり、二酸化炭素(CO2)を1とする相対値で示される。他の温室効果ガスのGWPはこれより大きく、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書では、メタン(CH4)が28、一酸化二窒素(N2O)が265、ハイドロフルオロカーボン(HFC)が4~12,400、パーフルオロカーボン(PFC)が6,630~11,100、六フッ化硫黄(SF6)が23,500とされている。
地球温暖化への寄与度は、GWPと大気中濃度を考慮したものであり、IPCC第3次評価報告書では、CO2が最も大きく60.1%、CH4が19.8%、N2Oが6.2%、HFC、PFC、SF6等が13.5%、その他が0.4%である。