【生物】
血漿リポタンパク質は、脂質とアポリポタンパク質の複合体であり、血漿中のトリアシルグリセロール(TG)やコレステロールエステル(ChoE)などの脂質の運搬体として働く。血漿リポタンパク質は、その比重の違いにより、キロミクロン、超低密度リポタンパク質(VLDL)、中間密度リポタンパク質(IDL)、低密度リポタンパク質(LDL)、高密度リポタンパク質(HDL)に分類される。
1 誤。キロミクロンは、主に小腸上皮細胞で合成され、外因性(食事由来)のTGやChoEを含み、胸管(リンパ管)を経由して血中に移行し、全身へ輸送される。
2 誤。VLDLは主に肝臓で合成され、内因性(肝臓由来)のTGやChoEを末梢組織へ輸送する。
3 誤。IDLは、VLDL中のTGの一部がリポタンパク質リパーゼ(LPL)により加水分解されることで生じ、TGやChoEを末梢組織へ輸送する。
4 誤。LDLは、IDL中のTGの一部が肝性リパーゼにより加水分解されることで生じ、主にChoEを末梢組織へ輸送する。
5 正。HDLは、主にChoEを末梢組織から肝臓へ輸送する。