正解は 4 パニック障害

解説

【病態】
1 誤。全般性不安障害とは、理由が明確ではないが多方面に対して過剰で漫然とした不安や心配が、6ヶ月以上にわたって長期に続いている障害である。
2 誤。外傷後ストレス障害(PTSD)とは、心的外傷(トラウマ)体験のあとで生じる精神障害の1つである。フラッシュバック、トラウマ記憶の回避、不眠等の症状が1ヶ月以上続くことが特徴である。
3 誤。強迫性障害とは、強迫観念を主症状とするもので、「かぎのかけ忘れが心配で外出できない」など、ある行動を繰り返し確認せずにいられない状態(強迫行為)が持続して現れる障害である。
4 正。パニック障害とは、会議中や電車の中など場所を問わないパニック発作の反復と、また発作が起こるのではないかという不安(予期不安)を主症状とする障害である。パニック発作は、急性不安発作の他に動悸、息苦しさ、冷汗、めまいなどの身体症状を伴い、多くは短時間で改善する。
5 誤。解離性障害とは、意識において知覚が統合されないことが特徴で、現実感の喪失(景色が芝居の書き割りのように見える)などの外界意識の離人症や離人感(自分の感情が感じられない)、対外離脱体験(自分の身体から抜け出して、離れた場所から自分の身体を見ていると感じる)を主症状とする障害である。