【薬理】
汗腺は、交感神経が優位支配神経であり、かつ、交感神経節後線維がコリン作動性神経となっている。そのため、自律神経節遮断薬を投与した場合、交感神経節のNN受容体が遮断されて節後線維からのアセチルコリンの遊離が低下し、汗の分泌は抑制される。
自律神経節に作用する薬物は、交感神経節と副交感神経節のNN受容体に作用し、各臓器の優位支配神経に応じて薬理作用を示す。なお、交感神経が優位に支配している臓器には、血管及び汗腺があり、副交感神経は血管及び汗腺以外の臓器を優位に支配している。