正解は 4、5

解説

【薬理】
1 誤。フィルグラスチムは、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤であり、骨髄中の好中球前駆細胞に選択的に作用し、その分化・増殖を促進するため、がん化学療法による好中球減少症などに用いられる。
2 誤。メコバラミンは、ビタミンB12製剤であり、赤芽球の成熟に必要なDNA合成を促進するため、ビタミンB12欠乏性の巨赤芽球性貧血などに用いられる。
3 誤。葉酸は、葉酸欠乏により低下したDNA合成を促進し、赤血球への成熟を促進させるため、葉酸欠乏症の予防及び治療や悪性貧血の補助療法などに用いられる。
4 正。ダルベポエチンアルファは、赤芽球系前駆細胞のエリスロポエチン受容体に作用し、赤芽球系前駆細胞を分化・増殖させて赤血球の産生を促進させるため、腎性貧血などに用いられる。
5 正。エルトロンボパグは、トロンボポエチン受容体を活性化し、巨核球の増殖及び分化を促進して血小板数を増加させるため、慢性特発性血小板減少性紫斑病などに用いられる。