正解は 1、2

解説

【化学】
1 正。ゲラニル二リン酸の加水分解反応である。ゲラニル二リン酸から二リン酸が脱離し、生成したカルボカチオンに水分子が攻撃する求核置換反応(SN1反応)が進行し、ゲラニオールが生成する。
2 正。ノルアドレナリンのN-メチル化反応である。ノルアドレナリンのアミノ基が、S-アデノシルメチオニン(SAM)の立体障害が少ない求電子部位であるメチル基を攻撃する求核置換反応(SN2反応)が進行し、アドレナリンが生成する。
3 誤。オキサロコハク酸の脱炭酸反応であり、求核置換反応(SN反応)ではない。オキサロコハク酸は、β-ケトカルボン酸構造をもつため脱炭酸反応が進行し、α-ケトグルタル酸が生成する。
4 誤。ピリドキサールリン酸(PLP)-セリンイミンの脱水反応であり、求核置換反応(SN反応)ではない。PLP-セリンイミンからα水素が引き抜かれた後、水酸化物イオンが脱離することで、脱水した生成物が生成する。
5 誤。フルクトース1,6-ビスリン酸の逆アルドール反応であり、求核置換反応(SN反応)ではない。フルクトース1,6-ビスリン酸がアルドラーゼ触媒下で逆アルドール反応を起こすと、ジヒドロキシアセトンリン酸及びグリセルアルデヒド3-リン酸が生成する。