【薬剤】
1 正。アロプリノールはメルカプトプリンの代謝酵素であるキサンチンオキシダーゼを阻害するため、メルカプトプリンの血中濃度が上昇し、骨髄抑制などの毒性が増強する。
2 誤。リファンピシンは主にCYP3A4を誘導するため、CYP3A4の基質であるトリアゾラムの血中濃度が低下する。
3 誤。シスプラチンは有機カチオントランスポーターOCT2の基質であり、ジゴキシンはP-糖タンパク質の基質である。したがって、尿細管分泌での競合阻害は生じない。
4 正。エリスロマイシンなどのマクロライド系抗生物質は、代謝されて生成した代謝物が主にCYP3A4の代謝活性を阻害するため、CYP3A4の基質であるカルバマゼピンの血中濃度を上昇させる。
5 誤。フルルビプロフェンなどのプロピオン酸系抗炎症薬がノルフロキサシンによるγ-アミノ酪酸GABAA受容体結合阻害作用を増強し、中枢性の痙れんを誘発する。