【衛生】
1 誤。Aは、ピリドキサール(ビタミンB6)である。生体内でのリン酸化によってピリドキサールリン酸(PLP)に活性化され、アミノ基転移反応などのアミノ酸代謝に関与する酵素の補酵素となる。また、チアミン(ビタミンB1)の活性型であるチアミンピロリン酸はピルビン酸脱水素酵素やα-ケトグルタル酸脱水素酵素の補酵素としてエネルギー産生に関与する。
2 正。Bは、葉酸である。葉酸はメチオニンが生合成される際に必要である。メチオニン合成酵素のビタミンB12に含まれるコバラミンに、葉酸由来の5-メチルテトラヒドロ葉酸がメチル基を転移してメチオニンを生合成する。
3 正。Cは、L-アスコルビン酸(ビタミンC)である。コラーゲン合成に必要なプロリンやリシンの水酸化酵素の補酵素である。
4 誤。Dは、レチノール(ビタミンA)である。レチノールは、網膜で酸化されレチナールになる。レチナールは光を感知するロドプシンの構成成分であり視覚機能を正常に保つのに必要である。
5 誤。Eは、メナキノン-4(ビタミンK2)である。ビタミンKは、プロトロンビンなどの血液凝固因子のグルタミン酸残基のγ-カルボキシル化(Gla化)に関与する酵素の補酵素である。