【実務】
糖尿病の診断は下図のように「型の判定」と「糖尿病の診断」の2段階で行われる。
1 誤。本患者の検査データは、空腹時血糖値が95 mg/dLであるため、糖尿病の診断基準を超えておらず、すぐに受診するように伝える必要はない。
2 誤。本患者の検査データは、HbA1cが5.6%であるため、糖尿病の診断基準を超えておらず、すぐに受診するように伝える必要はない。
3 正。本患者は身長と体重のデータからBMIが28.1であり、肥満と判定される。生活習慣を改善することで、糖尿病の発症を防ぐことができるため、運動習慣や食習慣の改善を助言する必要がある。
※BMI=体重kg÷(身長m)2=72
kg÷(1.6 m)2≒28.1
4 正。本患者は肥満と判定されるため、運動不足や食習慣の改善を助言する必要がある。
5 誤。HbA1cは、過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映する指標である。HbA1c値は血糖値の日内変動など細かな変化が把握できないため、毎日、食事をした後のHbA1cを測定する必要はない。