正解は 1、4

解説

【実務】
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが脊髄後根神経節、三叉神経節などに潜伏し、年余を経てから何らかの機転で再活性化されることによって発症する。
1 適切。口唇ヘルペスなどの単純疱疹には、通常、成人にはバラシクロビルとして1回500 mgを1日2回経口投与する。一方、帯状疱疹には、通常、成人にはバラシクロビルとして1回1,000 mgを1日3回経口投与する。
2 不適切。バラシクロビルの活性代謝物であるアシクロビルがテオフィリンの代謝を阻害するため、テオフィリンの血中濃度が上昇することがある。よって、テオフィリンとの併用によりテオフィリンの中毒症状が現れることがある。
3 不適切。各効能・効果に対し設定された用法・用量で投与した場合、バラシクロビル投与時のアシクロビルのCmax、AUCは、アシクロビル経口製剤投与時よりも高いことから、副作用の発現に留意する必要がある。
4 適切。腎障害のある患者又は腎機能の低下している患者、高齢者では、精神神経系の副作用が現れやすいので、クレアチニンクリアランスの値に応じて投与量や投与間隔を調節する。
5 不適切。一般に帯状疱疹は、発症後数日すると水疱は膿疱化するが、帯状疱疹後神経痛による痛みは慢性痛となりやすく、薬物療法や、痛みを止める治療として神経ブロックなどを行う場合がある。