正解は 5 尿の着色の原因は、475 nm付近にピークをもつ青から緑色の光の吸収によるものである。

解説

【物理】
1 誤。日本薬局方において、吸光度は、透過度の逆数の常用対数と定義されている。
2 誤。本スペクトルは紫外領域(200~400 nm)、可視光領域(400~800 nm)の光の吸収を測定しているため、紫外線を吸収するガラス製セルの使用は不適切である。
3 誤。尿の着色は、可視光領域における光の吸収が原因で起こる。220 nmから270 nmの領域は紫外領域であり着色の要因ではない。
4 誤。335 nmの波長の光は紫外領域(200~400 nm)である。
5 正。物質は構造特性から特定波長の光を吸収し、眼は物質に吸収されず反射した光を感知して色を判別する。尿の着色は、尿中物質が青から緑色の光を吸収したことが原因で赤くなったと考えられる。以下の表に、物質の吸収極大波長及び吸収される色と観測される色の関係を示す。