20230530_【物理】25歳男性。造血幹細胞移植

【物理】25歳男性。造血幹細胞移植6ヶ月目で移植片対宿主病(GVHD)を発症し、閉塞性細気管支炎と診断されたため、入院し酸素療法を開始した。体温38.2℃、動脈血酸素飽和度は85%、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO238 Torr、動脈血pH 7.4である。なお、患者は免疫抑制剤としてタクロリムスを服用している。

呼吸器疾患患者の病態を把握するには動脈血酸素分圧(PaO2)とヘモグロビン酸素飽和度の関係(下図)を理解することが重要である。実線は、正常pH7.4)血液のヘモグロビン酸素飽和度を表し、点線は、低pH7.2)血液のヘモグロビン酸素飽和度を表す。また、動脈血酸素飽和度はヘモグロビン酸素飽和度と同じとする。健常者及びこの患者におけるガス交換や動脈血液ガスに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
なお、標準大気圧(1.013×105 Pa)は上空から地上までに1 m2あたり約1×104 kg
の気体が存在している状態である。水銀の密度は13.5 g/mLである。

解説

薬剤師国試