20230623_【薬理】42歳女性。5年前に出産後、
【薬理】42歳女性。5年前に出産後、しばしば複視が出現した。他の症状は認められなかったが、2年経過後、眼瞼下垂、四肢の疲労感が出現し始めた。半年前からは、夕方になると増悪し、台所仕事ができない、しゃべりにくいなどの症状が出現したため、近医を受診した。血液検査で抗アセチルコリン受容体抗体の値が23
nmol/L(正常値0.0~0.2 nmol/L)であり、重症筋無力症と診断され、治療開始となった。
(処方)
ピリドスチグミン臭化物錠60 mg 1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝夕食後 3日分
ピリドスチグミン臭化物錠60
mgの内服を開始後、3日目の早朝から体調不良を訴え、救急外来を受診した。医師は投与量の妥当性を確認するために、注射剤としてエドロホニウム塩化物2
mgを投与したところ、発汗、腹痛などの症状が増悪した。
ピリドスチグミン臭化物錠の減量,アトロピン硫酸塩注射液の追加投与により、患者の症状は緩和された。この症状が緩和される機序はどれか。2つ選べ。
解説