正解は 3、4

解説

【実務】
1 誤。処方薬投与中に悪心・嘔吐、下痢などの消化器症状が出現することがある。薬剤師はこれらの副作用が出現した場合には、医師又は薬剤師に相談するよう患者に指導すべきである。
2 誤。うつ病治療の第一選択薬は、セルトラリン塩酸塩などのSSRIやセロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬(SNRI)、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)である。短時間作用型ベンゾジアゼピン系薬であるエチゾラムは不眠、不安、パニック発作などに用いられる。
3 正。エスゾピクロンなどの不眠症治療薬は、中途覚醒時の出来事を覚えていないなどの一過性前向性健忘やもうろう状態などの副作用が生じることがある。
4 正。エチゾラムやエスゾピクロンには弱い抗コリン作用があり、副作用として口渇が認められることがある。
5 誤。エチゾラムやエスゾピクロンは、連用により薬物依存を生じることがあるため、漫然とした継続投与による長期使用を避ける。投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討する。また、セルトラリン塩酸塩などの抗うつ薬の発現には通常2~4週間を要する。