正解は 4、5

【実務】
ヘリコバクター・ピロリの除菌では、一般に3剤併用療法を7日間続けることとされ、現在は一次除菌と、一次除菌に失敗した場合に行われる二次除菌がある。一次除菌では、(1)ランソプラゾールなどのプロトンポンプ阻害薬(PPI)、(2)アモキシシリン、(3)クラリスロマイシンを用いる。
1 誤。オメプラゾールは、主としてCYP2C19及び一部CYP3A4で代謝されるPPIである。一般的にはヘリコバクター・ピロリの除菌に使用できるが、本患者にはCYP2C19で代謝活性化されるクロピドグレル硫酸塩が処方されているため、適切とはいえない。
2 誤。ファモチジンは、H2受容体遮断薬である。ヘリコバクター・ピロリの除菌に適応はない。
3 誤。ポラプレジンクは、亜鉛とL-カルシノンを錯体とした製剤で細胞保護作用を示す。ヘリコバクター・ピロリの除菌に適応はない。
4 正。ラベプラゾールナトリウムは、ヘリコバクター・ピロリの除菌に使用できるPPIである。
5 正。ランソプラゾールは、ヘリコバクター・ピロリの除菌に使用できるPPIである。