正解は 5 血清カリウム濃度上昇

【実務】
1 正。サルメテロールキシナホ酸塩及びフルチカゾンプロピオン酸エステルは、重大な副作用としてアナフィラキシーが現れることがあり、アナフィラキシーなどの症状が疑われる場合には、投与を中止して適切な処置を行う必要がある。
2 正。慢性閉塞性肺疾患患者において、本剤(アドエア125エアゾール)との関連性が否定できない肺炎が報告されたため、重大な副作用となっている。
3 正。フルチカゾンプロピオン酸エステルは、合成副腎皮質ステロイド性薬であり、免疫抑制作用によって副作用として口腔カンジダ症を起こすことがあるため、本剤吸入後はうがいを実施するように、患者へ指導する必要がある。
4 正。サルメテロールキシナホ酸塩は、骨格筋のβ2受容体を刺激し、振戦を起こすと考えられている。
5 誤。サルメテロールキシナホ酸塩は、選択的にβ2受容体を刺激し、アデニル酸シクラーゼを活性化して細胞内cAMP濃度を増加させ、Na+,K+-ATPaseを活性化してカリウムの細胞内への取り込みを促進し、血清カリウム濃度低下作用を示すと考えられている。