正解は 1、3

【【生物】
 細胞内のコレステロール(Cho)量はほぼ一定に保たれている。Cho量の調節機構は酵素活性の調節や遺伝子発現の調節など複数存在する。例えば、細胞内のCho量が低下すると、転写因子であるステロール調節エレメント結合タンパク質(SREBP)が活性化され、HMG-CoA還元酵素やLDL受容体の遺伝子発現が促進される。

1 正。HMG-CoA還元酵素は、Cho生合成における律速酵素であり、細胞内のChoやメバロン酸によるフィードバック阻害を受け、その活性が低下する。
2 誤。細胞内のCho量が増加すると、ChoがHMG-CoA還元酵素のユビキチン化を誘導するため、HMG-CoA還元酵素の分解が促進される。
3 正。細胞内のCho量が減少すると、SREBPが活性化されHMG-CoA還元酵素の遺伝子発現が促進されるため、Cho合成が促進される。
4 誤。細胞内Cho量が減少すると、SREBPが活性化されLDL受容体の遺伝子発現を促進するため、LDL受容体のmRNA量は増加する。