正解は 5 アリピプラゾール

【薬理】
1 誤。ブロモクリプチンは、麦角系のD2受容体刺激薬であり、パーキンソン病に用いられる。
2 誤。スピペロンは、ブチロフェノン系D2受容体遮断薬であり、統合失調症の陽性症状を改善する。
3 誤。ハロペリドールは、ブチロフェノン系D2受容体遮断薬であり、統合失調症の陽性症状を改善する。
4 誤。スルピリドは、D2受容体遮断薬であり、統合失調症の陽性症状を改善するほか、胃・十二指腸潰瘍やうつ病にも用いられる。
5 正。アリピプラゾールは、D2受容体部分刺激薬であり、ドパミン作動性神経伝達が過剰に活動しているときにはD2受容体を遮断し、統合失調症の陽性症状を改善する。ドパミン神経伝達が低下しているときにはD2受容体を刺激するため、錐体外路障害や高プロラクチン血症などの副作用が少なく、また、5-HT2A受容体遮断作用を有するため、陰性症状にも有効である。